どうも!!つくりんです!!
皆さんは焚火台やグリルで料理をする際、何を使って調理していますか?
最もオーソドックスな調理方法がやはり網焼きではないのでしょうか。
ただ網焼きって網目から落ちる油で焚火台は汚れるし、調理の幅も狭いですよね。
肉も薪火で焼くとススが表面について焦げ臭くなります。
そんなストレスを抱えている方に朗報です。
解決方法、あります。
それは、「網を使わずに鉄板を使えばいい」のです。
すごく普通のことを言っているようで以外と盲点な解決方法。
でも用心を。
網焼き以上に鉄板の世界は奥深くて沼なのです。
ということで、今日は「極厚鉄板の魅力」を語りつつ、実際に自分が買ってみた“ZEOOR(ゼオール)”の極厚鉄板をレビューしてみようと思います!
目次
“ZEOOR”極厚バーベキュー鉄板シリーズについて
私が購入したZEOOR(ゼオール)の極厚バーベキュー鉄板は、使用する焚火台・グリルのサイズに応じてデフォルトで9種類のサイズが用意されていました。
また、板厚は
- 4.5mm
- 6.0mm
- 9.0mm
から選択することができます!
今回私は、使用している焚火台が幅350mm×奥行390mm(CAMPING MOONバーベキューコンロMサイズ)だったため、幅350mm×奥行400mmの極厚バーベキュー鉄板6mm厚を購入いたしました!
詳細な仕様はこちらです!
値段 | 6,720円 |
材質 | 鉄 SPHC |
表面材質 | 黒皮鉄板 |
サイズ | 幅350mm×奥行400mm |
板厚 | 6mm |
お気付きでしょうか?
実はこの極厚バーベキュー鉄板シリーズ、表面が黒皮鉄板製なのです。
黒皮鉄とは非常に錆びにくい素材となっており、多少乱雑に扱っても急激に錆び始めるようなことはありません。
また、鋳鉄ではなく、圧延で鉄を成型しているため、鉄板内部に水分が入りにくくなっていることも魅力の一つです。
鋳鉄ですと、型に鉄を流し込む工法の性質上、鬆(す)※1が入りやすくなってしまいます。
※1鬆(す)とは、鋳物を作る際に生じる小さな隙間のことです。
なので、鋳鉄製ですと水分を飛ばすために利用後は空焚きしてシーズニングする作業が必要なのですが、極厚バーベキューシリーズは圧延加工のため、鉄板内部は非常に密度が高くなっています。
その為、水分が内部に侵入しにくくなっているので、使用後の空焚きはマストではありません。
使用後は軽く洗って水気をとり、オリーブオイルなどの油を軽く表面に塗るだけで終了です。
肉好きが最終的に行着く究極が「極厚鉄板」!そのワケとは?
出典:鉄板市場
そもそも極厚鉄板って必要なの?と疑問に思っている方もいらっしゃるかと思います。
では逆に質問です。
「キャンプでとにかく美味しい肉が食べたい」
そう思ったことはありますか?
一度でも思ったことがあるのであれば、極厚鉄板の存在があなたを幸せにしてくれるでしょう。
とにかく貪欲に料理の質を求める職人のみが極厚鉄板を求めるのです。
では、なぜ「極厚鉄板」が料理の質を高めるのか。
その理由はこちらです。
驚異の蓄熱量で旨味を閉じ込めて焼ける!
極厚鉄板で調理する最大のメリットがやはり「肉を美味しく焼けるから」です。
よくステーキハウスとかで肉を食べるとき、鋳物のスキレットなどに乗って運ばれてきますよね?
ジューっという音とともにアツアツの肉を食す。
これがなぜ美味しいのかというと、高温の鉄板で表面を瞬間的に焼き、肉の中の旨味や肉汁を逃がさずに焼くことが出来ているからなのです。
また、極厚鉄板は冷めるのも遅いので、厚みのあるステーキの余熱調理にも向いています。
よくアルミホイルで巻いて肉を休ませ、中まで火を入れるといった手法が使われますが、肉はアツアツで食べるからこそ美味しいのです。
フレンチのように冷たいお皿に乗ったステーキよりも、鋳物に乗ったアツアツのステーキのほうが美味しいですよね?
つまり、極厚鉄板で肉を焼けば、簡単に高級ステーキハウスの味を引き出すことが出来ちゃうのです。
焼きムラが少なくなる!
出典:鉄板市場
アルミ製や蓄熱量の少ない薄々鉄板で肉や野菜を焼いた際、端は全く火が通っていない…なんてことはありませんか?
あれは外気や熱伝導の影響で均一に熱が入っていないから起こる現象です。
とくにテフロン加工されたフライパンなどは空焚きができない為、こういった現象が起きがちです。
しかし極厚鉄板なら空焚きが可能なので、鉄板全体を均一に高温状態にすることが可能です。
また前述したように、蓄熱量がアルミなどと比較にならないほど高いので、一部が冷たくて一部が熱いといった現象は全く起きません。
なので、鉄板のどの位置に食材を置いたとしても焼きムラが少なく調理することが可能なのです。
料理の幅が無限に広がる!
焚火台やグリルを利用する場合、大抵は網の上で食材を焼くことになるかと思います。
網焼きですと、焼きそばやホットケーキなど網目を抜けて落ちてしまうような料理には向きません。
しかし鉄板であれば網目を抜けてしまうということはそもそも起こりえないので、料理の幅がグンとあがります!
餃子、ホットケーキ、ハンバーグ、ホタテのバター焼きなど何でもござれです!
また、焚火台の場合ですと下からの灰で肉が汚れてしまうということもよくあると思います。
鉄板利用であれば設置の仕方にもよりますが、下からの灰の影響を受けにくくなるので、灰特有の焦げ臭い味からもおさらばです!
ぶっちゃけ板厚は6mmがベスト!
ちなみにゼオールの鉄板に限らず、キャンプでもし鉄板を使った美味しい料理を作りたいのであれば「6.0mm」がベストです!
よく市販で見かける「2.0mm」厚クラスの鉄板ですと強い熱で変形したり、蓄熱性が弱いため鉄板の良さを最大限引き出せないなどのデメリットがあります。
正直9.0mmクラスになると蓄熱性は驚くほど向上するのですが、重さや値段が気になり始めてきます。
重さや値段が気にならないのであれば9.0mm厚がベストですが、総合的に評価したら”買い”は6.0mm厚鉄板です!
板厚 | 2mm | 6mm | 9mm |
重量 | ◎ | ◯ | △ |
価格 | ◯ | ◯ | △ |
蓄熱性 | △ | ◎ | ◎◎ |
「薄い鉄板」と「極厚鉄板」では焼き加減がはこんなにも違う!
これは鉄板市場さんの公式比較なのですが、
板厚の違いによって肉断面の火の入り方はこんなにも違うようです。
【市販の薄い鉄板】
出典:鉄板市場
【極厚バーベキュー鉄板】
出典:鉄板市場
市販の薄い鉄板ですと、外側が焦げてるわりには肉中心まで火が入っていないように見受けられますね。
極厚バーベキュー鉄板側を見てみますと外側、肉中心ともにかなりしっかりと火が入っています。
これは板厚があればあるほど高温状態を保ち続けることが出来るため、鉄板付近の空気も熱することで肉全体に均一に火を入れることが出来ているのではないのでしょうか。
実際に使ってみた
百聞は一見に如かず。
実際に使ってみなければその商品の良し悪しはわかりません。
ということで早る気持ちを抑えつつ開封!
極厚鉄板、ようこそ我が家へ。
段ボールの中には説明書きと鉄板本体と鉄板を持ち運ぶための取っ手が入っていました。
取っ手はこのように引っ掛けて使います。
さあ、ではとくとご覧あれ。
6mm鉄板の脅威の板厚を。
分厚いですねー!これ、鉄板ですよ?鉄塊ではありません!
軽めの銃撃なら盾に出来るんじゃないかってくらい分厚いです。
サイズ感ですが、私が使っているキャンピングムーンの焚火台に乗せると、このようにジャストフィットでした。
焼き面のサイズはこんな感じです。
200~300gほどのステーキを同時に2枚焼きしてもまだ焼き面は余裕があります。
このサイズ感は2~4人向けって感じですかね?
5人以上の場合、もう少し大きいサイズじゃないと肉の需要と供給が追い付かなくなりそうです。
ではステーキの焼き加減チェック。
ステーキを焼くとこのように肉汁のプールが出来上がります。
肉汁で肉を焼くという最高の調理方法で肉に火をガンガン入れていきます。
焼き上がりはこんな感じです。
写真がド下手すぎてごめんなさいw
早く食べた過ぎて素材取るのが疎かになってしまいましたw
そう思わせるほど、焼き加減・肉の弾力が最高レベルでした。
表面は程よく焦げ付き、肉内部はナイフを入れるたびに肉汁が溢れ、何ら抵抗もなくスっと切ることが出来ました。
さあ、実食!
もぐもぐ・・・・
うま!
程よい肉の食感を感じ、10回咀嚼するうちに飲み込めてしまいました。
肉はミディアムレアながらしっかり火が入っており、肉中心がぬるいっていうこともありませんでした。
これ、格安肩ロースですよ?
個人的な意見ですがいき〇りステーキや、ブロ〇コビリーなどの有名ステーキハウスの味を超えることが出来てしまったのではないかと思います。
もちろん外で食べているというキャンプ飯効果もありますが、普段フライパンで焼く肉の味とは比較できないくらい美味しく仕上がりました!
まだ極厚鉄板をお持ちでない方は騙されたと思って使ってみてください。
唯一感じた欠点
この極厚鉄板、唯一感じた欠点はこちらです。
- 重い
- ソロ向けのサイズ感が欲しい
「重い」についてはもはや仕方ないです。
これは極厚であるから故の代償です。
美味しい料理のためと割り切って持ち運びますが、キャンプサイトまで距離が遠いと心が折れそうになります。
「ソロ向けのサイズ感が欲しい」はデメリットというより、シンプルに今私が欲しいと思ってしまっているだけです。
ソロ向けの鉄板といえばとにかく知名度の高い野外鉄板という商品があります。
芸人のヒロシも愛用していることで有名なこちらの鉄板ですが、ちょっとお値段が張るのがネック…
でも個人的にかなり気になってます。
値段 | 6,270円 |
表面 | 鉄板 |
サイズ | 148×150 (mm) |
板厚 | 6.0(mm) |
そして、ゼオールからもお試し用に極厚ミニグリルプレートというソロサイズの鉄板を板厚6.0mm/9.0mmサイズでラインナップしているみたいです。
これはソロキャンプユーザにはかなり嬉しいですよね。
もっとも使えそうな長方形タイプのもののみ紹介しますが、円形タイプもあるようです。
ゼオール極厚ミニグリルプレート
値段 | 1,300円 |
表面 | 黒皮 |
サイズ | 100×150 / φ150 (mm) |
板厚 | 6.0 / 9.0 (mm) |
ソロ用の焚火台や小型バーナーにジャストにはまるサイズの鉄板なので、荷物をライトにしたい方におすすめですね!
終わりに
いかがだったでしょうか!
ハードルが高いと思われがちな極厚鉄板の世界。
普通の薄いマテリアルよりも値が張るので仕方ないのですが、一度手に入れてしまうと手放せなくなってしまうほど魅力が詰まっています。
IHでも使えるのでご家庭でも使う前提で手に入れてみてはいかがでしょうか。
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