こんにちはつくりんです!!
皆さんはキャンプやブッシュクラフトに出掛ける際、刃物はいくつ持っていきますか?
ナイフ、斧、ノコギリ、ナタ…。それぞれ用途に応じて形状も大きさも多種多様ですよね。
結局何種類持っていけば快適なんだ!と思っている方、いませんか?
もし1本だけのナイフを持ち歩いてスマートにアウトドアを楽しみたいと考えているのであれば、ずばり大型のブッシュナイフがおすすめです。
小さいナイフでは限られる作業が、大きいナイフだと大抵カバーすることが出来ます。
大は小を兼ねるということですね。
ということで今回は1本でなんでもこなせるオススメの大型ブッシュナイフを4つ紹介させていただきます!
目次
ブッシュクラフトでの主なナイフの使用用途
アウトドアシーンでは「あると便利」な位置づけになりがちなナイフ。
しかしブッシュクラフトにおいては必需品ともいえるツールなんです。
まずはブッシュクラフトにおいて何故ナイフが必要なのか解説させていただきます。
焚火用の薪を作る時
焚火を行うときに必ず必要になるものといったら薪ですよね。ブッシュクラフトを行う場合は薪も現地調達。
本来ノコギリや斧を使用して倒木を断ち切っていくのがベターですが、ある程度重みがあり刃渡りのあるナイフであればチョッピングという技法を使い、倒木を叩き切ることが可能です。
断ち切ったままの木だと太薪であるため、焚き付け用には向いていません。
さらに小薪にしていく必要がありますが、この時もナイフを利用し、バトニングという技法で小薪を作っていくことが可能です。
藪漕ぎをする時
山道での通行性をよくするために倒木・枯れ木の中枝を切り落としたい!
そんな藪漕ぎシーンでもナイフは大活躍します。
藪漕ぎの際は、刃渡りの長いマチェットのような大型ナイフで、且つフロントウェイト(刃側に重心がある)のナイフであれば比較的簡単に薙ぎ払っていけるのでがおすすめですよ。
決して私有地の草木を無断で切らないようにしましょう。
クラフトをする時
テントやタープのポール、リフレクター、ランタンフックなど…
ブッシュクラフトでは生活環境を良くするためにあらゆるモノを自分でクラフトする必要があります。
倒木や枯れ木を利用し、有用なアイテムを作っていくにはナイフが必要不可欠です。
繊細な作業をするときは小型のナイフを。大胆に叩き切る作業には大型のナイフが向いています。
調理をする時
もちろん調理をする際もナイフが必要です。
調理用のナイフはなるべく刃厚が薄く、錆に強いステンレスブレードのものが向いています。
ただし刃厚のあるナイフでも全く切れないというわけではありません。
細かい作業はやや不向きだがそれ以外は何でもこなせる!
結論前述したように大型のナイフであれば、ナイフが必要なシーンを全てカバーすることが出来ます!
刃厚が薄く小型のナイフは確かに調理などには向いていますが、木を叩き切ったり強度が必要なクラフトには向いていません。
しかし刃厚が厚く、大型のナイフであればチョッピング・バトニングは勿論の事、多少難はありますが調理用のカットもすることが出来ます。
慣れたブッシュクラフターの中には、大型ナイフの刃先を利用し繊細なクラフトをしているような猛者もいますよ!
1本で何でもこなせる大型のブッシュナイフ【4選】
それでは早速おすすめの大型ブッシュナイフを4種類紹介させていただきます!
今回紹介するブッシュナイフは基本的に下記の条件で絞り込みました!
- フラットグラインド(スカンジかセイバー)
- 刃厚が3mm以上
- 刃渡りが120mm以上
- 海外知名度の高いナイフ
長く使い続けられる折り紙付きのナイフだけを厳選しましたのでぜひチェックしてみてください!
Helle Didi Galgalu (ヘレ ディディガルガル)
刃素材 | ステンレススチール(Sandvik 12C27 stainless steel) |
エッジ | スカンジグラインド |
刃長 | 129mm |
刃厚 | 3.0mm |
重さ | 193 g |
Helle Didi Galgaluヘレナイフ ディディ ガルガル
キャンプ系youtuberでもあり芸人でもあるヒロシちゃんねるが愛用していることで有名なヘレのディディガルガル。
どちらかといえばミドルサイズのナイフですが、ブッシュクラフト用のナイフを紹介するにあたって外すわけにはいけないと思いましたので紹介いたします。
ヘレは【品質・伝統・クラフトマンシップ】を重んじるノルウェーの由緒正しいナイフメーカー。
デザイン、切れ味、耐久性どれをとっても非の打ち所の無いナイフを数多く制作しており、海外を含む多くのブッシュクラフターを惚れ込ませています。
そのため、日本に流通する量が少なく、なかなか見かけることが出来ないマニア垂涎のナイフです。
ディディガルガルは南アフリカのVoetsporeという有名なチームと共同で開発されたモデル。
アフリカの大陸横断旅行の困難にも耐えうるように設計されたナイフで、鋼材はスカンジナビア・サンドビック(Scandanavian Sandvik)のステンレス鋼を使用しています。
サンドビックは高純度な鉄鋼で高い靭性と耐腐食性を兼ね揃えており、且つフルタングなのでブッシュクラフトでのハードユースにも耐えることが出来ます。
刃長は約13mm、刃厚3mmというジャストなサイズ感で、細かい作業も難なくこなすことが出来ます。
グリップの素材はアフリカンキアートという木材が使用され、手に馴染むように立体的に加工されています。
ミラーフィニッシュの美しいブレードと温かみのあるAfrican Kiaatのハンドル材が所有欲を掻き立てますね。
Helle Lappland (ヘレ ラップランド)
刃素材 | ステンレススチール(Sandvik 12C27 stainless steel) |
エッジ | スカンジグラインド |
刃長 | 214 mm |
刃厚 | 3.0mm |
重さ | 320 g |
ヘレのラップランドはフィンランドの北極圏に住む先住民族の伝統的なナイフ、”サーミナイフ”をモチーフに制作されたマチェットのようなナイフです。
サーミナイフはトナカイの肉を叩き切る用途から、繊細に皮を剥ぐ用途まで何でもこなせるように設計にされております。こちらのラップランドも同様で木を叩き切る耐久性、繊細なクラフトを可能とする切れ味を兼ね揃えており、非常に多様性に優れた大型ナイフです。
刃長214mm、刃厚3mmの仕様は、藪漕ぎ・チョッピングを得意としながら、クラフトにおいても繊細な切れ味を発揮させます。
鋼材は12C27 Sandvik鋼(スカンジナビア・サンドビック)で、ディディガルガル同様に高い靭性と耐腐食性に優れています。
グラインドはスカンジグラインドでハードユースにも耐える堅牢な作りになっています。
ハンドルは真ちゅうをアクセントにした、バーチ材の伝統的デザイン。
バーチの木目が非常に美しいですね。
ヘレのナイフはミラーフィニッシュが本当に美しいです。
観賞用として所持していたい気持ちを抑えて、フィールドでガシガシ使い込んであげましょう。
Varusteleka terava skrama(ヴァレステレカ テラバ スクラマ)
刃素材 | 炭素鋼80CrV2 |
エッジ | セイバーグラインド |
刃長 | 240 mm |
刃厚 | 4.2 mm |
重さ | 525 g |
最近SNSでも見かけることが多くなったヴァレステレカ テラバスクラマ。
実用性特化のデザインが無骨でワイルドな印象。どこか既視感を感じるのは日本伝統の肥後守(ひごのかみ)に形状が似ているからでしょうか?
刃長20mm、刃厚4.2mmと重量・堅牢性ともにピカイチです。ぶん回してガシガシ薙ぎ払っていくことが可能です。
もっとも特筆すべきはスクラマのウェイトバランスです。
限りなくニュートラル(重心がハンドルとブレードの間にある)なため、ブレード側に近いハンドルを持つと驚くほど重量を感じなくなります。
長く使用し続けても腕が疲れにくいので、繊細な作業にももってこい!
逆にチョッピングなど重量を使って作業をしたいときは、ハンドルの外側を持つことをおすすめします。
刃の根元は25度で刃付けされており、フェザースティックやクラフトにおける繊細なスライスに向いています。
尖端が極端なドロップポイント(尖端が下がった形状)な為、尖端に親指をかけてクラフトをすることが可能です。
親指の微妙な力加減をナイフに伝えることが出来るので繊細なクラフトに向いています。
brusletto villmann(ブルスレット ビルマン)
刃素材 | 440C |
エッジ | スカンジグラインド |
刃長 | 225 mm |
刃厚 | 3mm |
重さ | 400 g |
非常にレベルの高いブッシュクラフト動画で人気のある有名ブッシュクラフター、キツネ愛用のモデル。キツネは海外向けyoutubeチャンネルBushcraft Bearという名前でも活動されています。
Brusletto&Co ASは1896年にRognald Bruslettoによって設立され、120年以上ナイフを制作し続けてきた歴史があります。
helle(ヘレ)と並ぶ北欧の老舗ナイフメーカーで、利用者に寄り添ったナイフを数多く生み出しています。
このナイフ、ビルマンもブルスレット社の職人に手掛けられているため、非常に精巧で堅牢なナイフとなっています。
刃長、刃厚ともにhelleのラップランドと形状が似ていますね。
ビルマンのブレードに使用されいてる鋼材は440cで切れ味、耐久性に優れています。
やや薄めの刃厚と長いブレードにより、チョッピング、バトニング、藪漕ぎと何でもこなします。
ハンドルはオイルフィニッシュされたバーチ材で、赤みがかった木目が非常に美しいです。
山や森が似合うデザインですね。
ゴテゴテのミリタリーナイフもかっこいいですが、北欧の伝統あるナイフ形状も魅力的です.。
おわりに
いかがだったでしょうか!
今回はブッシュクラフトで使える大型ブッシュナイフを4種類紹介させていただきましたが、お気に入りのナイフは見つかりましたでしょうか。
北欧生まれの美しいナイフを購入するも良し、USのゴツイナイフを購入するも良し、日本の実用性特化したナイフを購入するも良し。
ナイフとともに自分だけのブッシュクラフトのスタイルを見つけてみてください!
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