こんにちは!つくりんです!!
ここ最近の軍幕ブームは目を見張るものがありますよね。
特にUSパップテントの人気はズバ抜けており、いまや軍払い下げの「本物USパップテント」を手に入れるのは非常に困難になっています。(市場に出回っても4万円オーバーだったりしますw)
需要と供給が一致しない昨今、各アウトドアメーカーは急ピッチでパップ風のテントを開発・販売。
非常にクオリティの高い「USパップ風のテント」が多く世に出回るようになりました。
そんな第一次パップテント戦争の最中、とんでもない「化け物テント」が世に放たれました。
その名は
バンドック(BUNDOK)「ソロベース」
このテント、いうなれば「令和のUSパップテント」。
USパップテントをより快適に、よりお買い求めやすくしたものがソロベースです。
結論から伝えると、ソロベースはこんな人向けのテント!
- 軍幕欲しいけど性能に不安がある
- ソロキャンプしてみたい
- テント付近で焚火をしたい
- 人と違うテントが欲しい
あまりにも人気爆発して今でも品薄状態が続いているソロベース。
今回運良く手に入れる機会があったので、実際に設営してみてレビューしていきたいと思います!
目次
ソロベースの仕様
値段 | 24,545円(税込み) |
カラー | カーキ |
サイズ(設営時) | フライW360xD190xH110cm・インナーW190xD85xH100cm |
サイズ(収納時) | 収納時W40xD20xH20cm |
材質 | フライ/コットン混紡生地(ポリエステル65%・綿35%)・インナー/ポリエステルメッシュ・フロア/ポリエステル・フレーム/アルミ合金 |
重量 | 4.4kg |
ソロベースの材質はポリコットン!
ポリコットンはポリエステルとコットンの混合生地で非常に火に強い素材です。ポリエステル生地のテントに比べ耐水性は劣るとよく言われますが、正直水漏れなどの経験は一度もしたことがありません!
実際オールコットンのポーランド軍テントで土砂降りを何度か経験していますが、そちらでも水漏れは経験したことがないので、いまだに水漏れは都市伝説だと思っていますw(ポーランド軍テントは生地がほんのり濡れてるなーと感じるくらいにはなりましたが。。。)
ただし、絶対に水漏れしないとは断言できないので、気になる人は撥水スプレーをテント全体にかけてケアするといいでしょう。
また収納時のサイズは横幅40cm、縦幅・高さが20cm。
このサイズはバイク積載にも向いているサイズ感です。
重さは4.4kgとやや重め。
ULキャンプを求める方には向いていませんが、フルコットンの軍幕よりかは断然軽いので、個人的にはここも良ポイントです!
そしてお気づきの方もいると思いますが、なによりもこの価格。
驚きの24,545円!
これ、かなり破格です。
軍払い下げのUSパップテントはここ最近値段が高騰してきて、ファスナー加工されていないものでも平気で4~5万円します。
しかしソロベースならほぼUSパップテントと同じ見た目で、しかもファスナー加工されていて、しかもインナーテントもついている状態でこの金額!
私が一番気に入った部分はここです。
つくりん
一番気に入っているのは、値段だ。
実際に設営してみた
さあ!では早速設営していきましょう!!
設営前の付属品チェック
まず収納時の見た目はこんな感じです。
非常にコンパクトですね、収納袋もポリコットン素材で好感が持てます。
よく見るとミリタリー風なデザインでバンドックと記載されています。結構雰囲気出てて好きです。
コンプレッションベルト付きなので、収納後はかなりコンパクトにまとまりそうです。
収納袋は、ファスナー式ではなく、巾着式!
この巾着式が地味によさげ。一度中に入っているものを全て広げて収納のしやすさを確かめてみたのですが、めちゃくちゃ収納しやすかったです!
コンプレッションベルトを全開放するとかなり余裕をもって収納することができます。
ここで2つ気になる点が!!
まず、収納袋についた説明書。
これ、テントを出し入れするときに一緒に付いてきちゃってメチャクチャ邪魔です。ある程度設営に慣れてきたら説明書は切り離しちゃおうと思います。
そしてもう一つの気になる点はこれ。
このドローコードを閉めても全部閉まらない感じ…
すごくモヤモヤします。
どうせなら最後までしっかりと閉まる設計にしてほしかったです。
さて、話を戻して中身の確認。
中身は
- フライシート
- インナーシート
- ガイロープ4本
- ポール4本
- ポールエンドキャップ2つ
- アルミVペグ18本
でした!
ガイロープはよくテントの付属品で見るやつ。
自在金具がついているので、設営時のテンションがけが楽そうです。
ポールは短いポールと長いポールが各2つずつ入っていました。
いずれもアルミ合金製なので、高強度・高腐食性。4分割式なので、コンパクトに収まっています。
ペグはアルミ製のVペグでかなり軽量!
いろもオリーブカラーでかなりキマってます。
※どうやらこのVペグ仕様は2020年1月以降の仕様のようです。この記事をご覧になられている方は中古ではない限り基本はVペグ仕様です!
ポールエンドキャップは2つ付属しています。
メインポール(テント設営の柱になる部分)2つの外側トップにはめることで、ハトメからの雨水流入を防ぐ効果があります。
これ、かなり重要そうなアイテムですが、絶対に無くす!!!
絶対に!!!
おすすめの設営方法
今回は説明書通りの設営方法ではなく、より実用的な設営方法を紹介します!
- STEP.1フライシートを広げるフライシート両横のファスナーを外し、地面に広げます。この際に裏表を間違えないように気を付けてください。表には前面ファスナーにマジックテープ固定のファスナーカバーが付いていますので見分ける際はここをチェックしてください。
- STEP.2ポールとガイロープを固定
短いほうのポールをフライシートの△頂点にあるハトメに差し込み、2股自在金具付きガイロープをくくり、ペグダウンします!
この時ペグダウンする位置は△の底辺部分2か所!
ガイロープはハトメに引っ掛けるためにあらかじめ二つ折りにして、ループを作って置くと楽ちんです!
こちらを左右二か所同じように設置していきます!
- STEP.3ポールを立てる
ハトメのあった部分にまっすぐポールが立つように調整します!この時、テントを横から見たときに1本のラインが出来るよう意識するとピン張りしやすいですよ。
両方ともポールを立てたらガイロープの自在金具を利用し、張り具合を調整しましょう。
- STEP.4インナーテントを取り付ける
この作業はインナーテントを使わない人は飛ばしてください。インナーテントを使う人はこの設営順番を強くおすすめします!ソロベースは構造上、説明書の通りインナーテントを取り付けるとかなり屈む必要があるのでしんどいです。
フライシート後面2か所にメス側のバックルが付いています。インナーテント後面のオス側バックルと取り付けていきましょう。
インナーテント上部の固定は、フライシート上部の両サイドにメス側のバックルがあるので、こちらに取り付けていきます!
インナーテント前面の両サイドにループが二つあり、こちらをペグダウンすることで固定することが出来ます。
※コットやマットなど重みのあるものをインナーテントに入れる場合は、ペグダウンしなくても問題なく使用できると思います。
試しにコットを入れペグダウンせずに使用してみたところ、全く違和感なく使用することが出来ました。
- STEP.5フライシート両横をペグダウン
フライシート両横のファスナーを閉めて、直線上にペグダウンします。この時少しでも直線からずれてしまうと弛んで不格好になってしまうので要注意!
- STEP.6フライシート前面、後面をペグダウンフライシート前面、後面合計4か所のループにペグダウンしていきます。この際、対角線上にペグダウンしていくとキレイに張ることが出来ます。
- STEP.7ポールエンドキャップ取り付け
両端のポールにポールエンドを取り付けます。これにより、ハトメから侵入してくる雨水を防ぎます。
- STEP.8前面フライシートを跳ね上げ設置
前面フライシートのファスナーを開け、残りの長いポールを両端のハトメに差し込みガイロープで固定し、設営完了です!
設営後の全体的な見た目
設営自体は思っていた以上に簡単でした!
ドームテントのようにポールを複雑に組み込んだりするわけではないので、設営は非常に簡単です!
どちらかというとワンポールテントのような感覚で設営が出来ます。
インナーテントはT字型ファスナーで3つのファスナーで開閉します。
メッシュの目はかなり細かいので小さな虫でも侵入を許しません。通気性がなくなって暑くなりそうと予想していましたが、前面フライシート跳ね上げによる通気性の良さとフライシートの遮光性によりインナーテント内はかなり涼しく過ごすことが出来ました。
長190×幅64cmのキングキャンプ製ローコットもすっぽり入れることが出来ましたよ。
インナーテント片側上部にはランタンフックが付いています。これはかなり好ポイント!
インナーテント下部には両端に収納ポケットが付いています。無くしやすい小物類はこの中に入れましょう。
ソロベースはかなりロースタイルのテントです。基本的にはしゃがみながらテントの中で過ごすようなスタイルになると思います。
私が使用しているアウトドアチェアはテントファクトリーのスパイダーワイド & ローアクションチェアひじ掛け有りなんですが、浅く座り込んでもパップの跳ね上げルーフに頭があたるような感じはありません。
参考までに自分の身長は173cm。一般男性よりも座高は高い方です。
防水・撥水性能を徹底検証
それでは気になっていた防水・撥水性能を検証していってみましょう!
ポールエンドキャップ無し
まずはポールエンドキャップ無しの状態でハトメ部分に水をかけまくってみましょう!
ドバドバドバドバ…。
それではテントの中にどれだけ水が浸入したか見てみましょう。
あちゃー、やっぱり結構水の侵入を許しちゃってますね。これは予想通りでした。ハトメとポールの間にかなり隙間が空いているのでこうなってしまうのは仕方ないですね。
ポールエンドキャップ有り
それでは次にポールエンドキャップ有りの状態で水をかけまくってみましょう!
ドバドバドバドバ…。
それではテントの中にどれだけ水が浸入したか見てみましょう。
お、カッピカピです!!水の侵入をまったく許していません!この結果を見る限り、ポールエンドキャップはマストで必要そうですね。
フライシートの撥水性チェック
最後に残りの水をすべてフライシートにかけまくってみましょう!
ものすごい撥水性能!!!かけた水が油の上を通ったかのように、大きな水滴となり下に滑り落ちていきます!
すべての水をかけ終えてフライシートをじっくり観察してみると…
細かい水滴こそ残っておりますが、フライシート自体に水を吸収しまくっているようなことはありませんでした!
1泊2日の雨天キャンプくらいであれば全然余裕の防水・撥水性能だと思います!
性能評価
設営のしやすさ
初めてのパップテント設営でしたが説明書を見ながらの設営で、5~10分ほどで設営完了しました!
もちろんワンポールテントほど直感的に設営できるものではなかったです。しかし設営に手こずるような箇所は特にありませんでしたので慣れればもっと短時間で設営ができると思います。
なによりも高さのないテントなので女性でも難なく設営することができるはずです。
テント内の広さ
他の軍幕に比べればかなり余裕のある広さだと思います。
私が普段使っているポーランド軍テントは寝転がるとフライシートに頭と足が付いてしまうので、ソロベースがかなり快適空間に感じられます。
インナーテントの中にはローコットもいれることができたのでソロキャンプ使用であれば十分すぎる広さです。
冬場であれば虫がいないためフライシートオンリーで寝ることも可!その場合はもっと広く快適に空間を活用することができるはずです。
耐水性能
ポールエンドキャップ無しの場合は、雨天使用だと少々不安は残りますが、ポールエンドキャップ有りで使用すれば1泊2日程度の雨天キャンプ程度であれば全然余裕にこなせる性能だと思います!
ポリコットン生地はポリエステル生地よりも防水性能が劣っているとよく言われますが、経験上ポリコットン生地でも全然余裕で雨天キャンプをこなすことができますよ。撥水性能が弱まってきたら定期的に撥水加工を行い、メンテナンスしていきましょう。
見た目
見た目は言うまでもないですよね。
めちゃくちゃカッコいい!!!
見てわかると思いますが、もうほぼUSパップテントです。まったく遜色ないです。
これ、軍幕ですよと言っても大抵の人は見分けが付かないと思います。
だからと言って軍幕のコピー品という枠で収まるワケではなく、しっかりとバンドックのブランドらしさや考え抜かれた機能が盛り込まれているので、言うまでもなくバンドックブランドの「オリジナル」です。
収納性
収納性についてもかなり評価が高いです!
まず、巾着式の収納袋がかなり良ポイント!正直この発想はありませんでした。
とにかく収納が楽でコンパクトにまとまるため、めんどくさがり屋な方でもパッキングを考えずに持ち運ぶことが出来るはずです。
収納袋の素材や、デザインもかなりカッコよくて個人的にはかなり高評価!
ただし、ドローコード部分だけは認めません。
あそこは完全に閉められるようにして欲しかった!!
中身が落ちるってことはサイズ的にないと思うんですが、万が一を考えると少しだけ不安になってしまいますw
終わりに
いかがだったでしょうか!
軍幕デビューにも、軍幕ユーザの新しい相棒としても迎え入れることが出来る最高のUSパップ風テント「ソロベース」
あなたもトリコになってしまったのではないのでしょうか。
在庫は常に品薄の状態で、一度売り切れると再販までフリマやオークションでしか手に入れることが出来ませんが、運よく手に入れることが出来たら存分に遊んであげてください!タフなソロベースはあなたのキャンプライフの支えになることでしょう。
本当の軍幕を使ってみたいという方はぜひこちらの記事もチェックしてみてください。

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