【 最強の薪割り手斧】ハルタフォース(Hultafors)を購入したのでレビューします!【キャンプ用斧の重鎮】

こんにちはつくりんです!!!

みなさんはキャンプで薪を割らないといけないというとき、どうしていますか?

大抵のキャンプ場は管理事務所に薪が売っていますよね。

でもたまに太薪のままで、そのままでは火付けに使えないということありませんか?

僕たちはいままでこういった場合、モーラナイフを利用してバトニングで薪を割っていました。

※バトニングとは、ナイフで薪を割るテクニックのことをいいます。

でもバトニングには限界があります。

バトニングだとそもそも疲れますし...

ってことで斧いろいろ探していたところ見つけました。

ハルタフォース スカウト 38cm

スウェーデン発の超絶かっこいい手斧でございます。

早速こちらの斧を使ってみましたので、あますことなくレビューさせていただきます!

ハルタフォースの仕様と特徴は?

 

値段 7,813円(amazon価格19/10/12時点)
材質(柄) ヒッコリー
材質(ヘッド) 手鋳造、スウェーデン鋼
全長 38㎝
エッジ長さ 8.5cm
ヘッド長さ 15cm
槌部厚さ 2.5cm
重さ 900g
製造国 スウェーデン

基本的にはよく比較対象に挙げられるハスクバーナとスペックは一緒です。

ただ、ハルタフォースのほうが幾分重量が軽いというところが特徴です。

ハスクバーナとハルタフォースはいわば兄弟関係に当たる斧です。

キャンプ場を見て回ると圧倒的にハスクバーナを使用している人のほうが多い….

なぜならばハルタフォースのほうが若干値段が高いからです。

でもこの記事を読んでいる人達は少なくともこう思っている人もいるはず。

つくりん

人と被るのが嫌だ、石を削り出したような見た目の無骨さが好き

正直どちらの斧も優秀な斧です。

なんたってこれから紹介する最強の工場で手間暇かけて作られているので。

僕はハルタフォーススカウトの見た目がドンピシャだった。十分です!!

ハルタフォース”スカウト”のメリット・デメリット

ハルタホース”スカウト”を簡単に伝えると….

メリット
  • キャンプ場で販売している薪は大抵割ることができる
  • 箱出しでも十分な切れ味
  • 石を削り出したような見た目のカッコよさ
  • ヒッコリーとスウェーデン鋼素材で頑丈
  • コスパが良い
デメリット
  • フェザースティックは作れなくはないが苦労する
  • 細かい作業がナイフより難しい
  • 鋼なので手入れをしないと錆びる
  • ハスクバーナのほうが安い

となっております。

そもそもハルタフォースって何?

ハルタフォース“Hultafors”

こちらの斧はスウェーデンで作られているということは皆さまもご存じのはずです。

じゃあ何がすごいって?

それはスウェーデンが誇る超老舗工場”フルツブルック-HULTS BRUK”で作られているということです。

フルツブルックで作られているということは、斧のヘッド部に刻印されているHBの文字が証明しています。

この工場、なんと起源は300年以上前までさかのぼります。

もともとはスウェーデン海軍御用達の工場で知られ、1870年頃には斧の製造を中心に行う有名な工場として名を馳せます。

300年前ですよ?世界で最も古い歴史を持つ斧工場なのです。

そんなフルツブルックの工場をハルタフォースは傘下に収め、この工場で現在もハルタフォースとハスクバーナは製造されています。

フルツブルック工場の凄さ

前述したとおりフルツブルック工場がいかに歴史のある工場であるのかが伝わったかと思います。

ただし歴史がどれだけ長くても技術が伴っていなければ意味はありません。

フルツブルックの工場はどうなのか。

もちろん、300年の歴史は伊達ではありません。

そもそもハスクバーナ、アクドールなどの有名メーカーの斧をOEM生産しているという現状から見て取れるように、スウェーデン鋼を利用し正確なヘッド形状に仕上げる技術や、斧の耐久性を高めるためのノウハウを持つ工場が世界でも数少ないと言えます。

フルツブルック工場の歴史と技術がいかに貴重でいかに崇高であるということが伝わりましたでしょうか。

HBの刻印が入った斧使い、焚火を囲みながら、薪割をする。

所有欲が掻き立てられますよね….?

スウェーデン鋼について

使用されているスウェーデン鋼ですが、何がすごいか。

まず前提にスウェーデンは鉄鉱石生産国TOP20内に入る鉄鉱石国家です。

そんなスウェーデンの鉄鉱石で作られるスウェーデン鋼は下記の特徴があります。

特徴
  • 耐摩耗性が高く、切れ味が良い
  • ほかの鋼より錆びにくい
  • 弾力性がある

まず耐摩耗性について。

耐摩耗性のよさは不純物が少ないところに起因しています。

鋼というものは炭素、ケイ素、マンガン、リン、硫黄で構成されていますが、スウェーデン鋼はこのうちの強度を弱くするといわれているリンと硫黄の含有量が非常に少ないのです。

これにより、高い耐摩耗性と鋭い切れ味が実現しているのです。

次に錆びにくいという点。

鋼というものはクロムの量で錆びやすいか、そうでないかが決まるのですが、スウェーデン鋼はクロム含有率が13%以上含まれています。

一般的にクロムが13%以上含まれている場合、錆に強いステンレスと分類されるため、スウェーデン鋼は錆に強いと言えます。

次に弾力性について。

鋼というものはただ硬いだけではだめなのです。

硬い石と弾力のあるゴム。

どちらが壊れやすいかと言われれば硬い石ですよね。

鋼も同様である程度の弾性というものが必要です。

スウェーデン鋼にはモリブデンという弾力性を持った元素を多く含有しているため、高い弾力性を実現しています。

ハルタフォース”スカウト”を使ってみた!!

こちらがハルタフォースのスカウトです!早速開けていきましょう。

おほ、かっこいい!!

これこれ!求めていたのはこの無骨なスウェーデン鋼のデザインとヒッコリー材のきれいな木目!

刃を保護するシースも箱出しでついていますが、ハルタフォースユーザの皆様は大抵別のものに変えているようです。

この際自作でレザークラフトしてみるのもいいかもしれないです。

ハルタフォースのロゴとフルツブルック工場生産のHB刻印がまぶしいです。

かっこよすぎませんか?

刃先ですが、やや粗めに研がれています。

自分で研げる人は研いでもらったほうがより良い切れ味を手に入れられますが、正直薪を”割る”という性質上、刃の鋭さよりも堅牢さのほうが重要だと考えているので自分はあえて研ぎませんでした。

手に持った感じはこんな感じです。

38㎝の手斧だけあってとてもコンパクトでバランスのいい斧です!

若干ヒッコリーの柄が太く感じたかな?ここはスウェーデン人に合わせたサイズ感なのかもしれません。

若干太い方が持つ時に安定するので薪割りがしやすいですが、気になる人は自分好みに削るのもありです。

実際に振ってみましたが、ヘッドの重みで勝手に薪を割ってくれるイメージで、スコスコと薪を割ることができました。

切れ味はかなりいいです!!!

終わりに

いかがだったでしょうか?

ハルタフォースはとても優れた斧です。

初めての手斧としても扱いやすく、なによりも頑丈なので永遠の相棒になると思います。

自分もこの斧と長く付き合っていくつもりです!!

みなさんも手に入れてみてください!

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